それぞれのタイムマシン

引き続き、実家のリフォームに向けて片付けをしている。
慎重派の父によってリフォーム箇所とリフォーム内容が綿密に練られ、それらが全て揃ってからリフォーム会社の選定を行うそうだ。
「急ぐことはない。工事が始まったらあっという間だから、事前準備こそしっかり行うべき」と父。

母も家中の物と一つ一つ向き合いながら要不要の判断を下している。
母がそれぞれの物が持つエピソードを口にしながら手を動かす。
知っているエピソードもあれば、初めて耳にすることもある。
古いけど愛着のある家。
縁あって我が家に来た物たち。
我々と共に過ごした時間。
これまでの人生の棚卸をしている気分になる。

先日実家から引き上げた荷物の中に、学生時代によく聴いたCDが入っていた。
CDを購入するようになったきっかけは委員会の先輩だ。

ある日、委員会で先輩が座っていた席にノートの忘れ物を見つけた。
ノートには先輩の名前が書かれていて、ケースに入ったCDも挟まっていた。
急いで後を追い先輩にノートとCDを渡すと「ありがとう。お礼にこれ貸すわ」となぜかノートに挟まっていたCDを借りる羽目に。
CDは洋楽で、これまで邦楽ばかり聴いていたので新鮮だった。
次の委員で先輩に返すと「次はこれ」と別のCDが渡される。
いずれも洋楽だった。
なぜ先輩が貸してくれたのかはわからない。
ただ、借りて、聴いて、感想を一言二言述べて、また借りてー。
先輩が卒業するまでそれは続いた。
その頃聴いた音楽がTVやラジオから流れると、忽ち当時の思い出が蘇る。

このまま忘れていたかった

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