混乱、秘密、混沌
起
アイツが結婚、そんなハズは・・
俺は自分の気持ちを整理する為に、ブログに起きた出来事を整理した。
その後、アイツの結婚の真相を確かめるべく同じゼミだったNにメール送信したが、忙しいのか返信が無いまま一夜明けた。
一夜明けたが、俺の頭はまだ混乱している。
アイツとは同じゼミだった。
人見知りの激しい俺に初めて声をかけてくれたのがアイツだった。
アイツは友好関係が広く、先輩、後輩、同学年、男、女、関係なく、いつも誰かがアイツのまわりにいた。
俺はそんなアイツがまぶしかった。
Nから電話が掛かって来た!
「久しぶり。お前結婚するって知らなかったのか?」
なんと、Nはアイツが結婚するのを知っていたようだ。
知らなかったのは俺だけか?!
「実はアイツのサークルの後輩とたまたま梅田駅で会って、その時知った」と正直に話した。
「そうか。お前好きだったもんな」
俺はビックリした。誰にも言ってないのに、何故知ってるんだ?!
「電話で話すのもなんだし、梅田で会おうぜ。着いたら連絡して」
Nはそう言って電話を切った。
俺がアイツを好きなこと、Nにバレているのがショックだった。
アイツの結婚という衝撃と、俺の秘密がバレているという恥、どうにかなりそうだ。
どんなツラ下げてNに会えばいいのか。
正直行きたくないが、ぐっと堪えて行く事にした。